こんにちは。
調布市リーベピアノ教室の久保典子です。
先日、来年で60歳になりますという女性の方が体験レッスンにいらしてくださいました。
高校までピアノを続けていらしたそうで、最後の発表会ではウェーバーの「舞踏への勧誘」という10ページもある難易度の高い大曲を弾かれたとの事でした。
高校以来、ピアノを全く触っていなかったということでしたが、このコロナ禍で久しぶりにピアノでも弾いてみようかなぁ~と思われたそうです。そういう方、とても増えてるんです。
ということで、この「舞踏への勧誘」での体験レッスンがスタートしました。
「本当に、ボロボロなんです(汗)」と緊張したご様子でしたが、「大丈夫ですよ。」と背中を押してさし上げながら弾き始められました。
1ページ半ほどを一生懸命弾いてくださったところでストップしてレッスンに入っていきました。
とにかく、まじめに弾くことで頭がいっぱいのご様子でしたので肩の力を抜いていただくことからはじめようと思いました。
まずは、曲の全体的なイメージを持っていただくところから。
「最初のところは、舞踏会が始まるまえの様子ですね。」
「ここは男性が、女性に一緒に踊りましょ!と話しかけている様子ですね。」
「ここからは、いよいよ舞踏会が始まるところですね。」
とお話ししながら、私が見本演奏をしながらレッスンを進めていきました。
曲を弾く前に、まず曲の全体像が見えていることはとても大切です。家を建てる前に設計図を作るようなものでしょうか。
一見、遠回りなようですが、とても大切な作業になります。
全体が見えていると「ここがこういう場面ならば、こういう音を出したい!こう弾きたい!」というご自身の楽しみやイメージも膨らみます。
またそのためには、どうすればその音がでるのか?今度は技術的なことに入っていけます。
すると習得が早く、ガラッと演奏が変わっていきます。練習の課題も見えてきます。
Sさんの表情はしだいに明るくなり、頭の中も整理されたようで、演奏もみるみるうちに変わっていかれました。
ご自分でも「うわぁ~!」と声を上げる場面もあったりして。。。
気が付くとSさんも随分リラックスされ質問まで飛んでくるようになりました(笑)
あっという間に体験が終わり、お教室の説明方々おしゃべりタイム。
Sさんがこれまでどんな人生を歩んでこられたのか?なんてお話もお聞きすることができ、とても楽しいひとときでした。
するとSさんから「もう、入会したいんですけれど」とお話があり、即日ご入会となりました。
本当に、嬉しかったです。
私の大切な生徒さんの一人になっていただきありがとうございました!
夜にSさんからメッセージまで頂戴しました。
「今日は体験レッスンをありがとうございました。先生の明るく楽しいお人柄に、ついついいらぬお喋りまでしてしまい申し訳ございませんでした。…(中略)今後ともよろしくおねがいいたします。」
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします!
Sさんの目標はショパンの英雄ポロネーズを弾けるようになること。
目標に向かってゆるゆるとご一緒にがんばっていきましょうね。
心から応援しております!
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